現状設備と深穴加工能力
深穴加工(BTA加工)とは
BTAとは、Boring&Trepanning Associationの略(ボーリングとトレパン加工)で、金属加工での重要な行程である深穴の切削加工です。高速できれいに深穴加工(深孔加工)を行える特徴があります。
下図の様に、ポンプで加圧された高圧の切削油が加工物に接したプレッシャーヘッッド(圧力頭)に送られ、明けられた穴とボーリングバーの間隙を通って刃物に達し、切粉と共にボーリングバー内を通り抜け、切粉受とマグネットフィルターを通過してタンクに戻ります。
材質:SACM645 4,100mm長 シリンダーのBTA(深穴明け)加工です。
中型のBTA機で加工中
設 備
深孔明け加工機械(BTA方式)
池貝鉄鋼株式会社製をはじめ自社製の深孔明盤で多種多様な深穴明け加工のご依頼に対応します。
旋盤およびホーニング盤も深孔加工機械と連動して作業をしております。
精密さ、確かさを支える機械・豊富な経験を持った熟練工があらゆるニーズにお応えします。
加工実績
●加工品目(偏芯孔加工も可)
・製鉄・鋳鋼関係製品:各種ロール、シャフト部品、金枠
・産業用機械部品:各種シャフト、シリンダー、スクリュー
・掘削関連部品:ツールジョイント、センサー埋設用地中管
・通信関連部品:海底ケーブルおよび地震センサー用ケース
・原子力発電関連:CRDおよびICM用ロッド部品ほか
・造船関連:接続管、マニホールドブロック、各種シリンダー
●加工した商品の一部をご紹介します。
1)SUS316 φ245/155×φ123/102×5,000L
2)S45C φ340/φ190×4,000L
3)銅合金 φ175/φ125x3,000L
4)SACM645 φ140/φ56x2,100L
5)インコネル750 φ200/φ150x1,700L
6)ハステロイ φ353/318×1,800L
7)CF34 φ105×φ59×1,500L
各工場の加工能力について
深穴明け加工能力一覧
工場 |
川崎 広島 九州
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加工能力 (内径mm) |
3〜400 4〜750 11.2〜450
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加工能力*) (長さmm) |
200〜6,000(9,000) 200〜6,200(10,000) 150〜6,000(7,500)
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BTA方式設備 |
8基 4基 4基
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旋盤 |
5基 6基 3基
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ホーニング |
1基 3基 1基
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クレーン (最大吊上重量) |
10.0 Ton 15.0 Ton 15.0 Ton
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*)カッコ()で表記された長さは、両端から加工した場合の長さになります。