火野葦平の書斎が残る河伯洞を訪問してきました

20161023_kahaku1火野葦平(ひのあしへい)[本名:玉井勝則(たまい かつのり)]氏は、若松生まれの小説家で、昭和13年、出征中に『糞尿譚』が第6回芥川賞を受賞。軍隊時代に書いた『麦と兵隊』『土と兵隊』『花と兵隊』の兵隊三部作で、国民作家として脚光を浴びる。この河泊洞で父親が主人公の「花と龍」を執筆した。
書斎には、小説にサイダーとして出てくる、ラムネが置いてあった。庶民派として、ラムネが好きだったとの事。亡くなるまで、終生「ゴンゾの子」(沖仲仕(港湾労働者)の子)として庶民派を貫き通したそうです。

書斎
河泊洞では、火野葦平(玉井勝則氏)の三男である史太郎氏ご夫妻に説明を伺いました。
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お父さんの玉井金五郎とその子供たちの写真。左端が長男の勝則さん(火野葦平)。妹さんの息子(甥子さん)の一人が、ペシャワール会の中村哲医師との事。