BTA加工(BTA方式深孔明け加工)とは
「BTA(ビーティーエー)加工」とは、Boring & Trepanning Association の略(ボーリング・トレパン加工)で、金属加工での重要な行程である深穴の切削加工です。高速できれいに深穴加工(深孔加工)を行える特徴があります。
下図の様に、ポンプで加圧された高圧の切削油が加工物に接したプレッシャーヘッド(圧力頭)に送られ、明けられた穴とボーリングバーの間隙を通って刃物に達し、切粉と共にボーリングバー内を通り抜け、切粉受とマグネットフィルターを通過してタンクに戻ります。
下図の様に、ポンプで加圧された高圧の切削油が加工物に接したプレッシャーヘッド(圧力頭)に送られ、明けられた穴とボーリングバーの間隙を通って刃物に達し、切粉と共にボーリングバー内を通り抜け、切粉受とマグネットフィルターを通過してタンクに戻ります。
◆設備されているBTA方式深穴加工機械
B400型 大型BTA機械
B150型 中型BTA機械
B300型 大型BTA機械での鋼管の内径加工
KB150型 ヘッド回転方式による偏芯加工
◆深穴加工機械の優れた特徴
- ヘビーデューティーな加工に適しています
BTA方式の深穴明け加工は、ボーリングバーにねじれに強いパイプを使い、剛性の高いヘッドを使用して加工することにより、小径のみならず、大型の深穴加工にも適している。
- 直進性の高いヘッド
ボーリングバーに装着されたカッティングヘッドが良い仕事をしています。高速で回転するワークに食い付き、切れ刃(超硬のチップまたはブレード)で切削を行っていきます。プレッシャーヘッドから供給された切削油が、ヘッドとワークの隙間から供給され、切粉を押し流してボーリングバーの中を通って排出され、良好な加工精度を保ちます。
各種ステンレス鋼、チタン、インコネル、ハステロイ等の難削材の加工実績もあります。
◆ヘッドの種類
●ソリッドボーリング加工
一般的な加工方法で、ムクの材料に穴明けする場合に使用されます。孔になる部分の材料は、全て切粉になります。図中では、ボーリングバーの内を通って排出される切粉を小さな短冊で表示しました。
●トレパニング加工
材料に大径の穴を明ける場合に使用されます。孔の中心部分(芯材)を残して深穴加工をする専用のヘッドが使用されます。
●カウンターボーリング加工
材料に既に穴が明いている、またはパイプ状の材料の穴拡げ加工に使用します。面粗度や精度が必要な場合にも用いられます。
大型のボーリングバー
代表的なヘッド
ソリッドボーリングヘッド
トレパニングヘッド
カウンターヘッド
◆加工中のムービー
材質:SACM645 4,100mm長シリンダーのBTA(深穴明け)加工です。
中型のBTA機で加工中
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材質:STKM13A 鋼管の内径BTA(深穴明け)加工です。
大型のBTA機で加工中
◆認定書類
-品質認定証書類など
●ISO 9001の認定書
本社・川崎工場、広島工場、九州工場が認証サイトです
●工場監査を行っていただいたお客様からの品質認定書類です。
日立金属(株)桶川工場殿
日本冶金工業(株)殿