歌いはしませんが、ハンドラッパーという道具です(笑)。様々な用途に使われます。BTAでも旋盤でも刃が立ちすぎている時に、少しオトシタリします。旋盤などで、あと少しという所で研いだりもします。粗い物は、BTA施工後のバリ取りにも使える便利な道具です。
写真は、通常使用しているハンドラッパー工具です。プラスチック素材に砥粒が固着させて付いています。歯ブラシの様な形状ですが、ブラシにあたる部分でコスリます。
左の写真は、5M長さのアルミの製品へφ400の中心孔を貫通させてものです。芯材(コア)が残っています。芯材の長さの中間あたりにツバが付いていますので、トンボ加工と言って製品の両端から深穴を明け、中間で穴が貫通しています。
片側から、一気にストレート加工する事も出来ます。
大径の深穴加工ではトレパンヘッドと呼ばれる筒状に孔を明けていく工具が使用されます。このヘッドを使用すると、写真の様に芯材が残ります。これは、トレパニング加工と呼ばれています。
深穴の精度が必要無い場合、また後で穴基準で外削を行う場合など、黒皮のまま深穴明け加工ができます。
写真は、長尺の材料をノコ切断して搬入されたものですが、センターに孔を明けてお渡しします。
穴を明け始める方へ専用の冶具を付けて、プレッシャーヘッドの回転部分と密着するようにして深穴明け加工を行います。
夏期休暇中に大砲のことを調べました。第2次世界大戦の戦艦・大和や武蔵に搭載された大砲は46cm(45口径)3連砲。有効射程は20kmとのことから、そのすごさが伺えます。大砲の砲身は芯金鍛造して造られた内筒と外筒、そして中間にワイヤーの層があるヤキバメの3層構造。この製造方法は、発射の衝撃がいかにスゴかったかを現しています。
私が若い頃、実際に大型艦船用の大砲を製造した経験のある定年前方が会社に居たので、興味深くその製造方法を聞いた。40年くらい前に聞いた話ですので、間違っている事もあると思いますが、概要下図のような製造方法です。
現在は、このような大口径の大砲は作られていませんが、各メーカーの大型鍛造技術から大型発電機用のローター製造、また同じ芯金鍛造方法からは、各種発電機用の大型鍛鋼リング材料が製造されています。またもちろん兵器としての大砲は、専用のBTA方式の深穴加工機械で加工されていると思います。
また、現在の大砲は、上記で説明して様な多層構造ではなく、1本(単筒)の材料からできており、射撃回数をカウントして、規定の発射回数で砲身交換をするそうです。
弊社では、大砲などの加工は行っていませんが、BTA方式のカウンター加工で長尺パイプ用の内面加工を行っています。
STKM-13Aシリンダー用鋼管材料の内面孔拡げをしたり、射出成形機の長尺シリンダー内径加工を行っています。
カウンターヘッドで孔拡げを行う
当社広島工場では、大径パイプの内径加工用にボーリング機も設備しています。切削油は、自動で切れ刃部分だけに供給されます。硬度の高い耐熱鋼などの加工もバリバリこなす頼もしい存在です。
【仕様】
・内径:275 ~ 750mm
・長さ:1,200~6,000mm
(トンボ加工で9,500mm)
深穴明け加工サイズが20~300mmmまでの大型BTA方式深穴加工機です。