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小型のBTA機械での深穴明け加工動画

川崎工場のKB-130型BTA機械の深穴明け加工動画です。
今年の5月に旧BTA機械と入れ替え新台となりました。

新しいと操作盤も最新版になり、加工数値のセットも楽になりました。
また加工精度も高くなり、公差が厳しい製品のBTA加工も安心です。
当社の各工場ごとのBTA加工寸法は →コチラで確認できます。

長尺材料のBTAトンボ加工実績


長さ2.6メートルの窒化鋼SACM645へφ24の貫通孔をトンボで施工しました。
長手中央部での孔の段差は、2本ともに0.5mm程度。
材料固定で、ヘッドが回転するタイプのBTA機械を使用しました。

BTA加工ってどこに使われているの?

BTA加工は私たちの身の回りでは、当社の会社案内に掲載しているような製品の深穴明け加工として使用されています。大きな物では鋼板圧延用の大型ロールやクランクシャフトの軸受給油孔のBTA加工加工、発電機の中心ロール軸中心孔など重量もTon単位の製品に使われています。
プラスチック製洗面器、車のダッシュボードや燃料タンクを製造する射出成形機や押出し機のシリンダー中心孔もBTA加工されています。更に大型液晶装置や半導体製造に使う銅・チタン他様々な材料の円筒ターゲットの中心孔もBTA深穴加工機械で加工します。またNC複合機などに組み込まれているスピンドルの深穴加工にもBTAが使用されています。
金属だけでなくポリペンコなどの樹脂素材にもBTA加工を使えます。精度良く深穴を明ける技術は今後もニーズが高いでしょう。

トレパニング加工は、芯材を残して金属の深穴加工をします


トレパニング加工は、芯材を残して金属のボーリング加工をします。
写真はトレパンイング加工を4本行った後で、芯材も4本残っています。
カサの部分は鋭利なので怪我をしないように、刃先を潰したり、緩衝剤で覆ったりします。

 

 

 

 

トレパニングヘッド
トレパニングヘッドの断面はこのようになっていて、材料の中心部を残して深穴明けを行います。

trepanning-tool

 

トレパンヘッドに取り付けられた円周上に並んだチップが、負荷分散をしながら切削を行います。

写真はBotek社のトレパニングヘッドです。

 

 

Trepancore
左の写真は、径が約300mm x 長さ約5Mのトレパン加工です。
トンボして両端からトレパン加工をしたので、長手の中央部にカサができています。

止め孔加工

材料を貫通せずに途中で止める深穴加工があります。止め孔加工と呼んでいます。
止め孔を指定する時は、工具先端の傾斜が始まる位置を指定する「肩止め」と先端の寸法を指定する「先端止め」があります。
上図の2段穴の様に先に明けた穴寸法より大きな穴を追加工する場合があります。
多段穴加工でもスピンドル材料の様に厳しい公差が要求される場合もあります。
穴寸法にはめあい公差が適用される場合はホーニングを施工し100分台の交差に入れます。
孔が貫通していない止り穴の場合、孔のサイズで少し変わりますが、底面から40mm程度はホーニングができません。
下図はΦ100のバー材にΦ50のBTA施工を行い、刃先の肩までの寸法を500mmで止める孔を加工した場合です。この場合、先端までの寸法は約514mmになります。

高機能材料と深穴加工の進化

金属材料および機械加工可能なナイロン樹脂などへの深孔加工された部品・製品は、さまざまな分野で使用されています。
近年は、チタン・インコネル・ハステロイ等の高温・耐腐食または航空宇宙分野で使用される部品も増えており、当社の深穴加工の技術が生かされております。
また、円筒型スパッタリングターゲットの穴加工もあります。様々な材質へのBTA方式深穴加工の技術が要求されており、お客様と一緒にその開発を行っております。時には高精度に、時にはコスト低減にと、深穴加工の進化は、これからも続きます。

BTA加工品はたくさんの業種の色々な製品に使用されています

当社のパンフレットには、様々な分野で活躍するBTA施工品をまとめています。

右下の射出成形機のシリンダーやスクリューは有名なので多くの方がご存じです。
また、左上の風力発電、掘削管、海底ケーブルの中継器ケースなど、皆様があまり知らない所にもBTA加工品が使われています。しかも深海に沈む海底ケーブルの中継器は銅合金製なんです。
その他にインコネルの飛行機部品、ロケット部品へのBTA加工も行っています。
車のショックアブソーバーにBTA加工材料を使っています。強度や軽量化を狙っているのでしょう。
皆さんも、もしかしたら今加工している部品は、一度BTA加工してからの方が短時間で仕上がるのでは。。。と思う物はありませんか? 皆様からのお見積もりをお待ちしております。

多能工とOJT


当社のBTA加工機械は、今年に新設されたものから創業当時からメンテナンスをして稼働し続けているているものがある。
写真は、小型のBTA機械に2人のオペレータが付いている珍しいシーンだ。右側のオペレータは違うタイプのBTA機械を操作している。
彼は、忙しいスケジュールの合間をぬって、他のオペレータと一緒に作業する事で、双方に新しい気づきや発見が生まれます。また別のBTA機械を操作する多能工へと成長するきっかけにもなるでしょう。