BTA加工の知識」カテゴリーアーカイブ

偏芯孔加工

 板状の材料の2つの端面からBTAを施工し、直角2方向の2つの穴の先端が交わっています。
軸回転のBTA機械を使えば、材料固定で自由な位置に孔を明けることができます。
油圧のシリンダーブロックなどによく使用されています。
偏芯孔のBTA施工をお考えの方は、お問い合わせください

BTA施工後にノコ切断しま~す!

各工場にノコが設置されています。川崎工場にはアマダのバンドソーがあります。
素材を何個かまとめ、BTA施工をしてから短尺に切って納品することがあります。
バンドソーはほんとうに重宝してます。
ご注文、待ってまーす!

トレパニング(トレパン)加工って何ですか?

トレパニング加工後の製品写真
左の写真は実際にトレパニング加工を行った後です。製品はアルミ製。深穴の内径が約300mm x 長さ約5Mのトレパン加工です。大きい径の深穴明け加工を行う場合には、まずトレパニング加工で穴を明け、更にカウンター用のヘッドを使用して孔拡げを行います。両端から深孔加工(トンボ加工)をしているので、中央にツバができています。ツバの先端は鋭利なので、ケガをしない様に注意が必要です。

 

トレパニング加工は、トレパン加工とも呼ばれ、金属深孔明け加工のひとつです。芯材を残して金属のボーリング加工を行うことができるのが特徴です。深穴明け加工については、こちらを参照ください。

トレパニングヘッド

トレパニングヘッド
trepanning-tool

トレパニングヘッドに取り付けられた円周上に並んだチップが、負荷分散をしながら切削を行います。

写真はBotek社のトレパニングヘッドです。

BTAって何ですか?

深穴加工(BTA加工)とは
BTAとは、Boring  &Trepanning Associationの略(ボーリングとトレパニング加工)で、金属加工での重要な工程である深穴の切削加工です。高速で面粗度の良い深穴加工(深孔加工)を行える特徴があります。
下図の様に、ポンプで加圧された高圧の切削油が加工物に接したプレッシャーヘッド(圧力頭)に送られ、明けられた穴とボーリングバーの間隙を通って刃物に達し、切粉と共にボーリングヘッドとボーリングバー内を通り抜け、切粉受とマグネットフィルターを通過してタンクに戻ります。詳しくは →コチラから

sakkou_BTA

 

 


材質:SACM645 4,100mmシリンダーの深穴明け加工(BTA加工)中型のBTA機で加工中の動画

BTA方式深穴明けには、ワーク固定でヘッドが回転する機械があります

図の2番の様にBTAはワークが回転している状態で、チップが付いたヘッドを送って行って深孔をあける構造になっています。図の1番の様にワークが固定で、チップが付いたヘッドが回転して深孔をあけるBTA機があります。
この場合は材料の中央ではなく、偏芯した場所に深孔を明けることになります。

 

ロールやクランクシャフトの脂孔、油圧回路の制御用マニホールドなどの深孔加工に適しています。また、板材やロールの冷却水穴などにも使われています。

各工場で加工能力の違いはありますか?

当社は、本社・川崎工場、広島工場(三次市)、九州工場(北九州市)の3工場で操業しております。


3工場が所有しているBTA方式深穴明け加工機械の大きな加工能力の違いはありません。詳しくは、ホームページを参照してください。

各工場の特徴としては;
川崎工場は、BTA方式深穴明け加工機が8台と、他工場の2倍の台数があります。
広島工場は、加工可能穴径が750mmと一番大きいです。
九州工場は、最大加工径200mmmの偏芯穴加工が可能なBTA機械を所有しています。偏芯穴加工機は川崎工場にも設置してあり、こちらは最大加工径が65mmです。下は偏芯穴加工後の製品写真です。

また、材料持ちでの加工、内外削、ホーニング加工等もお受けいたします。詳しくは、各工場にお問合せ下さい。

止め穴って何ですか?

       止め穴とは

止め穴は材料を貫通する穴ではなく、途中で穴が止まっている

止め穴は材料を貫通する穴ではなく、材料の途中で穴が止まっていまするものです。上図はφ100×1,000Lの材料にφ50の止め孔を明ける場合の参考例です。
上段は、φ50のBTA加工で、肩までの寸法が500mm深さとなる指定

下段 止め穴は材料を貫通する穴ではなく、材料の途中で穴が止まっていまするものです。 は、φ50のBTA加工で、先端までの寸法が514mmとなる深さの指定

止め孔の場合、肩までの寸法なのか、先端までの寸法なのかを間違えないように指示します。

BTA方式深穴明け加工について

日本にBTA方式深穴明け加工が紹介されて50数年。その加工方法は、現在も当時と同じ以下の3種類に大別されます。射出成形機、中空成形機、食品加工機のシリンダーやスクリュー、クランクシャフトの給油用の孔、油圧制御のシリンダーやマニホールドブロック、ラリーカーのショックアブソーバーなど、BTA方式の深穴加工の用途は拡がっています。

深穴加工の中には、より歴史のあるガンドリル方式の穴明け加工があります。重切削や高精度の深穴加工の分野では、ハイスピードで作業能率の良いBTA方式の方が優れています。BTA方式機械の外観、能力、写真などは→コチラを見てください。

ソリッドボーリングヘッド
ソリッドボーリングヘッド

 ◆ソリッドボーリング加工

一般的な加工方法で、ムクの材料に穴明けする場合に使用されます。孔になる部分の材料は、全て切粉になります。図中では、ボーリングバーの内を通って排出される切粉を小さな短冊で表示しました。

トレパニングヘッド
トレパニングヘッド

◆トレパニング加工

材料に大径の穴を明ける場合に使用されます。孔の中心部分(芯材)を残して深穴加工をする専用のヘッドが使用されます。

カウンターヘッド
カウンターヘッド

◆カウンターボーリング加工

材料に既に穴が明いている、またはパイプ状の材料の穴拡げ加工に使用します。面粗度や精度が必要な場合にも用いられます。

当社設立当時のBTA機械の銘板

当社設立は 昭和39(1964)年9月1日 ですが、その当時のBTA機械が現役で働いています。55年働いています。メンテナンスをして差し上げると機械は長くもつんですね。ITやAI導入の文字を見ない日が無い昨今ですが、古い汎用機が得意とする仕事もあります。人間と同じで味が出るのでしょうか?

止め孔のBTA加工と2段孔

材料を貫通せずに途中で止める深穴加工があります。止め孔加工と呼んでいます。
止め孔を指定する時は、工具先端の傾斜が始まる位置を指定する「肩止め」と先端の寸法を指定する「先端止め」があります。
上図の様に先に明けた穴寸法より大きな穴を追加工する場合があります。上図は2段穴です。
多段穴加工でもスピンドル材料の様に厳しい公差が要求される場合もあります。
穴寸法にはめあい公差が適用される場合はホーニングを行います。