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穴の内径寸法を測定するには(その3)ダイヤル付きノギス


今日は「ダイヤル付きノギス」の紹介です。
写真のノギスは、当社の旋盤のプロフェッショナルが長年使い込んでいるものです。
ダイヤルを見ると100分台まで表示されるので、あとどの位加工したらいいのかなどと判断するのに重宝だそうです。デジタルが多い現代ですが、アナログの役割もちゃんと有ります。
長年大事に使用しているそうです。いつも軍手を付けて使用しているので、ノギスはてもきれいです。やはり、道具を大事にする人は、いい仕事をする人なんだと納得。
モノタロウでミツトヨ製の同じダイヤル付きノギスが売っています。価格は19,000円くらいします。

芯材(コア)を残して深穴加工ができるんです

左の写真は、5M長さのアルミの製品へφ400の中心孔を貫通させてものです。芯材(コア)が残っています。芯材の長さの中間あたりにツバが付いていますので、トンボ加工と言って製品の両端から深穴を明け、中間で穴が貫通しています。
片側から、一気にストレート加工する事も出来ます。
大径の深穴加工ではトレパンヘッドと呼ばれる筒状に孔を明けていく工具が使用されます。このヘッドを使用すると、写真の様に芯材が残ります。これは、トレパニング加工と呼ばれています。

黒皮材料でも深穴加工できますよ

深穴の精度が必要無い場合、また後で穴基準で外削を行う場合など、黒皮のまま深穴明け加工ができます。
写真は、長尺の材料をノコ切断して搬入されたものですが、センターに孔を明けてお渡しします。
穴を明け始める方へ専用の冶具を付けて、プレッシャーヘッドの回転部分と密着するようにして深穴明け加工を行います。