止め穴は材料を貫通する穴ではなく、途中で穴が止まっている
止め穴は材料を貫通する穴ではなく、材料の途中で穴が止まっていまするものです。上図はφ100×1,000Lの材料にφ50の止め孔を明ける場合の参考例です。
上段「500L 肩止メ」は、φ50のBTA加工で、刃先の肩までの寸法が500mm深さとなる指定
下段 「514L 先端止メ」 は、φ50のBTA加工で、先端までの寸法が514mm深さとなる指定
止め孔の場合、肩までの寸法なのか、先端までの寸法なのかを間違えないように指示します。
止め穴は材料を貫通する穴ではなく、材料の途中で穴が止まっていまするものです。上図はφ100×1,000Lの材料にφ50の止め孔を明ける場合の参考例です。
上段「500L 肩止メ」は、φ50のBTA加工で、刃先の肩までの寸法が500mm深さとなる指定
下段 「514L 先端止メ」 は、φ50のBTA加工で、先端までの寸法が514mm深さとなる指定
止め孔の場合、肩までの寸法なのか、先端までの寸法なのかを間違えないように指示します。
日本にBTA方式深穴明け加工が紹介されて50数年。その加工方法は、現在も当時と同じ以下の3種類に大別されます。射出成形機、中空成形機、食品加工機のシリンダーやスクリュー、クランクシャフトの給油用の孔、油圧制御のシリンダーやマニホールドブロック、ラリーカーのショックアブソーバーなど、BTA方式の深穴加工の用途は拡がっています。
深穴加工の中には、より歴史のあるガンドリル方式の穴明け加工があります。重切削や高精度の深穴加工の分野では、ハイスピードで作業能率の良いBTA方式の方が優れています。BTA方式機械の外観、能力、写真などは→コチラを見てください。
◆ソリッドボーリング加工
一般的な加工方法で、ムクの材料に穴明けする場合に使用されます。孔になる部分の材料は、全て切粉になります。図中では、ボーリングバーの内を通って排出される切粉を小さな短冊で表示しました。
◆トレパニング加工
材料に大径の穴を明ける場合に使用されます。孔の中心部分(芯材)を残して深穴加工をする専用のヘッドが使用されます。
◆カウンターボーリング加工
材料に既に穴が明いている、またはパイプ状の材料の穴拡げ加工に使用します。面粗度や精度が必要な場合にも用いられます。