月別アーカイブ: 2021年10月

マニホールドへの深穴明け加工


S50Cの角材、約400角へのBTA加工済の写真です。
材料固定でBTA機械のヘッドを回転させて深穴明けを行う機械を保有しています。
写真の材料はセンター孔が偏心したマニホールドブロックやプレスの熱板などへの穴明けも可能です。

<偏心加工孔サイズ>
川崎工場: 10~65mm
九州工場: 11.2~200mm

10月27日~11月9日は読書週間です


2021・第75回読書週間 標語「最後の頁を閉じた 違う私がいた」(緑川良子さん)が
受賞されました。
〈作者のことば〉
没頭できる本に出会うと、読み終えてもすぐに現世に戻れません。しばらく宙に浮いたような感覚のあと我に返っても、読む前とは確実になにかが変わっています。そんな出会いをいつも楽しみにしています。

読書週間は文化の日を中心にした2週間で、日本の国民的行事として定着したそうです。
今年は10月27日~11月9日。この期間にぜひ本を読んで、違う自分に会ってみませんか?

BTAとは何ですか?

「BTA(ビーテーエー)加工」とは、Boring & Trepanning Association の略(ボーリング・トレパン加工)で、金属加工での重要な行程である深穴の切削加工です。切削とバニッシングを同時に行う特殊ヘッドを使い、高速できれいに深穴加工(深孔加工)を行える特徴があります。ドイツで開発された金属加工方法で、大砲やロケットの胴を製造するのに開発されたようです。

日本にBTA方式深穴明け加工が紹介されて50数年。その加工方法は、現在も当時と同じ以下の3種類に大別されます。射出成形機、中空成形機、食品加工機のシリンダーやスクリュー、クランクシャフトの給油用の孔、油圧制御のシリンダーやマニホールドブロック、ラリーカーのショックアブソーバーなど、BTA方式の深穴加工の用途は拡がっています。

深穴加工の中には、より歴史のあるガンドリル方式の穴明け加工があります。重切削や高精度の深穴加工の分野では、ハイスピードで作業能率の良いBTA方式の方が優れています。BTA方式機械の外観、能力、写真などは→コチラを見てください。

ソリッドボーリングヘッド
ソリッドボーリングヘッド

◆ソリッドボーリング加工

一般的な加工方法で、ムクの材料に穴明けする場合に使用されます。孔になる部分の材料は、全て切粉になります。図中では、ボーリングバーの内を通って排出される切粉を小さな短冊で表示しました。

トレパニングヘッド
トレパニングヘッド

◆トレパニング加工

ポレパン加工とも呼ばれています。材料に大径の穴を明ける場合に使用されます。孔の中心部分(芯材)を残して深穴加工をする専用のヘッドが使用されます。

カウンターヘッド
カウンターヘッド

◆カウンターボーリング加工

材料に既に穴が明いている、またはパイプ状の材料の穴拡げ加工に使用します。面粗度や精度が必要な場合にも用いられます。