日別アーカイブ: 2020年3月5日

BTA方式深孔加工|トンボ加工とは

【下穴加工】長尺材料のトンボ加工

トンボ加工とは、上図の様に、長尺材料の半分くらい迄深穴加工をした後、材料を反転して反対方向からも深穴加工をして深穴を貫通する方法です。当社のHPの加工能力の所で「両端から加工」の意味になります。上記図中でのL1というのは、旋盤荒加工(荒引き)の事です。
この場合、穴が重なる部分に微小な段差ができますので、水や油穴等に向きます。

【仕上げ加工】
上記の下穴をさらに精細な穴を加工するには、カウンター用のヘッドを使って+0、-0.3mm の様な公差で穴を拡げて仕上げます。

カウンターヘッド

なぜト ン ボと言うのか諸説あるようですが、トンボが空中で急に反転する所から来たようです。歌舞伎の蜻蛉をきるという宙返り(とんぼ返り)からという説も。

トリビアですが、旋盤のバイトは和製語で(ドイツ語のbeitel ノミ、英語のbite 噛むという説もある)西洋の言葉では無いようです。