BTA加工の知識」カテゴリーアーカイブ

トンボ加工って何ですか?


トンボ加工とは、上図の様に、長尺材料の半分くらい迄深穴加工をした後、材料を反転して反対方向からも深穴加工をして深穴を貫通する方法です。当社のHPの加工能力の所で「両端から加工」の意味になります。
この場合、穴が重なる部分に微小な段差ができますので、水や油穴等に向きます。また、精細な加工を行う場合の下穴の用途としても使われます。
上記図中でのL1というのは、旋盤荒加工(荒引き)の事です。

なぜト ン ボと言うのか諸説あるようですが、トンボが空中で急に反転する所から来たようです。歌舞伎の蜻蛉をきるという宙返り(とんぼ返り)からという説も。
トリビアですが、旋盤のバイトは(ドイツ語のノミ、英語の噛むという説も)の様に西洋の言葉では無いようです。

MCナイロン製品の深孔加工もやっています

MCナイロンbokashiBTA方式の深孔加工では、一般的に金属への深穴加工が多いのですが、近年は、MCナイロンといった機械的強度と加工性に優れた樹脂材料への深穴加工も行っています。様々な樹脂製品が、工業部品として使われる様になっています。試作も承りますので、ぜひお声をかけてください。
また、様々な材料加工についてもご覧ください。⇒こちらです

トレパニング加工は、金属深孔明け加工のひとつです

トレパニング加工後の製品写真
左の写真は実際にトレパニング加工を行った後です。製品はアルミ製。深穴明けのサイズは、径が約300mm x 長さ約5Mのトレパン加工です。大きい径の深穴明け加工行う場合は、まずトレパニング加工で穴を明け、更にカウンター用のヘッドを使用して孔拡げを行います。両端から深孔加工(トンボ加工)をしているので、中央にツバができています。ツバの先端は鋭利なので、ケガをしない様に注意が必要です。

 

トレパニング加工は、トレパン加工とも呼ばれ、金属深孔明け加工のひとつです。芯材を残して金属のボーリング加工を行うことができるのが特徴です。深穴明け加工については、こちらを参照ください。

トレパニングヘッド

トレパニングヘッド
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トレパニングヘッドに取り付けられた円周上に並んだチップが、負荷分散をしながら切削を行います。

写真はBotek社のトレパニングヘッドです。

偏芯加工ができるBTA方式深孔加工機械も設備されています

 BTA方式の深孔明け機械は、旋盤の様にワークを回転させて、その端面からカッターを装着したヘッドを送って行き、穴を掘っていくイメージです。この場合ヘッドは、固定しています。ヘッドを回転させる方式の深孔明け機械もあります。詳しくは、こちらのページを参照ください。
ガンドリルは、ワークを固定し切れ刃を送って行き、穴を掘っていきます。これと同じ様にワークが固定で、BTA方式のヘッドを回転しながら穴を掘っていく方式もあります。この場合は、偏芯した位置に径の大きな深穴を明けるのに適しています。写真は、左から右に深穴を明けています。右側に写っているバーは、穴が抜けた時のエンド側をしっかりと押さえてシールしています。
この偏芯加工ができる深孔加工機は、当社の川崎工場と九州工場に各1台設備されています。下の写真は、九州工場で加工した、大径の穴が偏芯で明いている製品です。誤作ではありませんので、念のため。。。。

切削油も給油が必要です

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写真は、ドラムからポンプ室の油タンクへ給油しているところです。
BTA方式の深孔加工の切れ刃の部分には、高圧で切削油が送られて、切粉をヘッド、ボーリングバーと通過して流し出します。マグネットと切粉受けで、分離された切削油は、油タンクへ戻されます。
この様に、切削油は、切れ刃の所の潤滑、クーラント、切削した切粉を後方へ流し出すなど、深穴加工での重要な役割を担っています。
また、その油の組成に関しても、長年培ったノウハウがあるんです。

断面が四角でもBTA方式深穴明け加工は可能です

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BTA方式深穴明け加工は、棒状の材料へ施工されるのが一般的ですが、断面が四角や多角形の材料でも深穴明け加工が可能です。このほか、川崎と九州の工場ではワークを固定して、BTAのヘッド側が回転し、偏芯させて深穴明け加工する専用加工機があります。

会社案内の表紙

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今日は、昨年11月にアップデートした当社の会社案内の表紙を説明します。会社案内の表紙には、深穴明け加工を行っている様々な材質の製品を掲載しました。
写真左上から右に。最上段:鋼管STKM13A、64チタン、SCM435
2段目:ハステロイ、MCナイロン、アルミA7075
最下段:ステンレスSUS316L、インコネル718、S45Cに貫通小孔。
この他にも、銅合金BeCu、SUS420J2、SS400、SKD61等々多くの鋼種への深穴明け実績があります。
詳しくは、お問合せ下さい。

トレパニング加工は、芯材を残して金属の深穴加工をします

トレパニング加工は、芯材を残して金属のボーリング加工をします。

トレパニングヘッド
トレパニングヘッド
trepanning-tool

トレパンヘッドに取り付けられた円周上に並んだチップが、負荷分散をしながら切削を行います。

写真はBotek社のトレパニングヘッドです。

 

Trepancore
左の写真は、径が約300mm x 長さ約5Mのトレパン加工です。