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BTA加工って何ですか?

深穴加工(BTA加工)とは
BTAとは、Boring  &Trepanning Associationの略(ボーリングとトレパニング加工)で、金属加工での重要な工程である深穴の切削加工です。高速で面粗度の良い深穴加工(深孔加工)を行える特徴があります。
下図の様に、ポンプで加圧された高圧の切削油が加工物に接したプレッシャーヘッド(圧力頭)に送られ、明けられた穴とボーリングバーの間隙を通って刃物に達し、切粉と共にボーリングヘッドとボーリングバー内を通り抜け、切粉受とマグネットフィルターを通過してタンクに戻ります。詳しくは →コチラから

sakkou_BTA

 

 


材質:SACM645 4,100mmシリンダーの深穴明け加工(BTA加工)中型のBTA機で加工中の動画

BTA方式深穴明けには、ワーク固定でヘッドが回転する機械があります

図の2番の様にBTAはワークが回転している状態で、チップが付いたヘッドを送って行って深孔をあける構造になっています。図の1番の様にワークが固定で、チップが付いたヘッドが回転して深孔をあけるBTA機があります。
この場合は材料の中央ではなく、偏芯した場所に深孔を明けることになります。

 

ロールやクランクシャフトの脂孔、油圧回路の制御用マニホールドなどの深孔加工に適しています。また、板材やロールの冷却水穴などにも使われています。

2019年のゴールデンウィークカレンダー


2019年のゴールデンウィーク期間の各工場の休日は、上記の様になっています。
今年の5月1日には元号が平成から令和となります。
G.W.は4月27日~5月6日までの10連休となっています。
ゴールデンウィーク期間は、疲れが出やすい季節でもあり、ゆっくり休暇に充てるのも良いですね。
ゴールデンウィーク中の国内旅行は、楽天トラベルでは愛知県、鳥取、新潟、北海道、沖縄の順で人気だそうです。海外のYou達もたくさん日本に来そうですね。


北海道「ルスツ・ニセコ・倶知安(くっちゃん)」エリア
<写真は楽天トラベルマイトリップからお借りしました>

64チタンのBTA加工

 

64チタンの内外削と丈ヅメ施工です。BTAはφ54貫通孔加工です。穴の表面が少しザラついているのが分かりますでしょうか。内径は、寸法精度は±1.0で施工いたしました。

 
64チタンは、米国のASTM規格では、ASTM B348 Gr5になります。従って、64チタン材料をGr.5と呼ぶこともあります。材料の化学成分でアルミが6%、バナジウムが4%含まれているので64チタンなんだそうです。T-6Al4Vという表記もあります。
機械的性質では、ほぼ一般鋼やステンレスと同じですが、軽い・強い・耐食性に優れる点では一押しです。しかし値段が。。。 従って、航空機エンジン部品・ガスタービン部品、舶用部品等、さらに医療ではインプラントや人工骨に使用されています。驚きですね、用途に夢がありますね。宇宙にも行っていますよ。
当社では、純チタンへのBTA加工も行っています。チタンのBTA施工をされたい方は、ぜひご相談ください

オニ(鬼)ブレって何?


お客様の所を訪問したら、オタクでもオニブレを使っているんですね~。と聞かれました。ブログのメニューから日本高速削孔の説明ページへ行くと、上の写真が掲載されています。よく見ていましたね。黒皮丸棒の中間にボルトで固定されたリングが取り付けられています。これがオニ(鬼)ブレです。オニブレを振れ止めで受けているんです。これで、長尺の黒皮の製品でも、精度の良い深穴加工ができます。
先人の知恵はスゴイです。

BTA加工で明けた穴の内径って、どうやって計るの?

BTAで加工した穴の端面に近い部分は、ノギスでも寸法が計れますが、端から離れた所の寸法はどうやって計るのでしょうか?端面から離れた所の内径は、上の写真のシリンダーゲージで測定します。このシリンダーゲージは、箱に書かれている様に、穴径が160~250mm用です。
写真の右からダイヤルゲージ、握り、外筒、測定子の部位で構成されています。
マイクロメータで測定する内径寸法をセットし、それに測定子の寸法を合わせ、ダイヤルゲージの0(ゼロ)点をセットする。穴を測定し、穴径の寸法変化をダイヤルゲージの目盛りの変化に置き換えて寸法を測ります。
長尺の穴の内径を計るのに、外筒が1M以上のシリンダーゲージもあります。

深穴明けの加工方式とは?

深穴加工方式としては、
①ヘッド回転方式(ワーク固定方式)
非対称な偏芯穴の加工に使われます。ワークが固定で、ヘッドを回転させて深穴加工を行います。この方式では、芯ずれが大きくなりがちです。
②ワーク回転方式
一般的なBTA方式の深穴明け加工機に多く見られるタイプです。ワークを高速に回転させ、ヘッドは固定のまま送り、ワークに食いつかせて深穴加工を行います。
この方式では、芯ずれの値を少なくできます。
③ワークおよびヘッド両回転方式
ワークとヘッドが互いに逆回転する方式で、長尺の棒材に対して同心度の精度が良い深穴加工を行う理想的な方式です。

当社の川崎、広島、九州の3工場では、上記①および②のBTA方式深穴明け機械を所有しております。

深穴加工(ビーテーエー加工)って何ですか?

 L:穴の深さ  d:孔の直径

深穴加工(ビーテーエー加工)とは、その深さと直径の比(L:d)によって定義され、通常10:1より大きい穴の加工が深穴加工と呼ばれています。
深穴明け加工の方式としては、BTAとガンドリルがあります。一般的には、小径の穴はガンドリルで、それ以外の穴加工は一般的にBTA方式の深穴加工が適用されています。深穴明け加工は、アルミニウム、銅合金などから超合金に至るまで様々な材料に使用されています。実際に施工されている一般鋼、クロモリ鋼や窒化鋼では、精度の制限はありますが 40:1 以上の施工実績があります。
BTA施工内容としては、L1加工と呼ばれる公差がラフな前加工と、穴明け後にハメ合い公差を得るためにホーニング施工を行う前処理として行われる深穴加工があります。特に、ホーニング下と呼ばれる深穴明け加工には、精細な穴加工公差、真円度、真直度、同軸度などが求められます。その為に、真直度を向上させ、切削効率をアップした専用のBTAマシンが必要です。BTAマシンの特徴として、高圧の切削油を使用して、切れ刃の潤滑・冷却そして切粉の排出を行って切削効率を助けています。詳しくは、ホームページをご覧ください。